Suzu Masa ブログ

辛酸なめた男が美容室「経営」をリアル・ガチで語る

見過ごせない 言葉の表記のミス

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ブランディングが台無し

 

SNSなどの爆発的な定着は、おのずと発信力が求められ、発信力がモノを言う時代となりました。自己あるいは自社のブランディングにとって発信力は必須のスキルとなったようです。

 

そうなると、とても気になることがあるのですね。

その発信力、とくに言葉の乱れです。「言葉の乱れは心の乱れ」とよく言いますが、ここ数日のFBを中心にしたSNSで見つけたものに限ってなのですが、表記の単純な間違いにとても目に付きました。

これじゃ、どんなに立派なことを発信していても、残念なことに、発信者の人格や程度が知れてしまうんですね。

そう、自己ブランディングや自社ブランディングどころか、まったくのマイナス作用しか及ぼしません。

 

余計なことかもしれませんが、言葉で飯を食っている私としては、どうしても見逃せないのです。許せ。

 

ここ数日で目にした間違い

 

✕以外に→〇意外に

例)見た目よりも意外にあの人、いい人だよ。

 

✕事→〇こと

例)(形式名詞の場合は平仮名で書く)驚いたことに、彼女のことが好き、~することにしている、~と言うことにした、見たこともない。

  (生じた事柄、事態)考え事、心配事、事が事だけに、事と次第では、事始め。

 

✕返って→〇却って

例)こんな渋滞じゃ、却って歩いたほうが早い。

 

✕合った→〇遭った

例)ひどい目に遭った。

 

✕答える→〇応える

例)期待に応える。

 

✕出合う→〇出会う

例)モノやコトに「出合う」。

  人に「出会う」。

 

✕子供→〇子どもorこども

理由)世界こども人権宣言により、こどもは独立した一個の人格であり、仏壇の供え物でもなければ親の従属物でもないという考えは無視できません。「子供」の表記はけっして間違いではないのですが、「子ども」あるいは「こども」の表記が無難です。

 

✕辞める→〇やめる

例)(会社・役職を辞める)職を辞める。

    (たばこをやめる、無駄な出費をやめる)~をやめる。

 

✕手当→〇手当て

例)(治療・対策など)傷の手当て、在庫の手当て

  (金銭)通勤手当、出張手当

 

✕初め→〇始め

例)~さんを始め~さんにも大変世話になった。

  (主として時間に関連する名詞に使用する場合)年の初め、初めからやり直す。

 

図る・計る・測る・量る

例)[意図・企画]解決を図る、合理化を図る。

    [計算・計画]時間を計る、国の将来を計る。

    [測定・測量・推測]距離を測る、人物の力量を測る。

    [軽量・推量]推し量る、体重を量る。

 

断つ・絶つ・断つ・経つ・立つ・建つ・発つ

例)[打ち切る・分断する・遮る]国交を断つ、酒を断つ、雑念を断つ。

    [絶える・絶やす・途中で切れる・やめる]後を絶たない、消息を絶つ、連絡を絶つ、夢を絶たれる。

  [裁断]裁ちばさみ、裁ち縫い。

  [時間の経過]あれから3年が経つ。

  [一般用語]演壇に立つ、思い立つ、顔が立つ、煮え立つ、腹が立つ。

  [主に建築]家が建つ。

  [出発]家を発つ、東京を発つ。

 

✕身に付ける→〇身に着ける

例)経営知識を身に着ける、技術を身に着ける。

 

・・・・と、キリがないのでこの辺でやめておきます。

 

簡単な手引書を紹介 

 

個人的には、「事」の乱用が目に付きます。どんな新聞も雑誌も(業界誌はレベルが低いのでその限りではない)「こと」と平仮名を使っています。これを「事」と表記したら、特にお客様は違和感を感じると思います。

 

これらの例に挙げたのは単純な表記の間違い。

これ以外に、敬語の間違い、「てにをは」の間違い、日本語としての間違いといった、発信者自身を貶めるような表現が散見されます。

日本語講座なんてやりましょうかね。

いやいや、“やりましゅうかね”なんてのんびりしたことを言ってないで、それは急務だと思います。

 

ちなみに、「あれ、この場合、どういう言葉の使い方がいいのかな」と迷ったら、おススメなのが『朝日新聞の用語の手引き』(朝日新聞社)または『記者ハンドブック』(共同通信社)です。

【改訂新版】朝日新聞の用語の手引

 

記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集

 

「言葉は誤解のもとだ。」

サン=テグジュペリ

 

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初出掲載:2020 年3 月19 日