Suzu Masa ブログ

辛酸なめた男が美容室「経営」をリアル・ガチで語る

しつこく「人時生産性」と美容経営の新常識

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最適な評価メジャー

美容室の生産性を測る最適な評価メジャーは「人時生産性」です。

売上から材料費(変動費)を差し引いた粗利益に対して、スタッフは1時間当たりどれだけ稼いだのか、それを表す指標が人時生産性なのです。

 

人時生産性を求める計算式は次のとおりです。

 

人時生産性=粗利益÷スタッフの総労働時間

 

経営資源は「人」「物」「金」「情報」と言われますが、ここに近年では「時間」が加わりました。誰でも分け隔てなく、偉い人もそうでない人も、お金持ちも貧乏な人も、1日は24時間、1年は8760時間の時間が公平に均等に与えられています。そういう意味では、経営資源のなかでも最も公平で使い勝手の良い資源が時間であり、それだけに時間を味方にできるか否かで、成果は180度違ったものになります。

 

まして現在は、「高い生産性」と「働き方改革」が声高に言われています。

ですから、誰にも均等に与えられている「時間」をいかに有効に、効率的に使うのか、つまりタイムマネジメントが求められているわけですね。

このタイムマネジメントの巧拙が今後の経営を左右してしまうというものです。

 

計算式から見えてくるもの

 

さて、上に挙げた人時生産性の計算式から見えてくるのは、次の3点です。

 

  • 粗利益を多くする
  • スタッフ数を少なくする
  • 労働時間を短くする

 

このようなことに注力して対処すれば生産性は改善されます。

 

つまり「粗利益を多くする」には、

  • 客単価をなるべく上げること
  • 材料費を削減すること

 

「スタッフ数を少なくする」には、

  • 土日祭日のピークの来客時に合わせてスタッフの頭数をそろえない
  • 平日に集客の分散をすること

 

「労働時間を短くする」には、

  • 施術ごとの標準時間を設けて、だらだらと時間をかけない
  • 来店時期や来店時間をお店側主導で決める

 

といったことが取るべき方策です。

 

粗利益率と粗利益額

 

人時生産性はこの程度にしておくとして、美容業界には不思議な現象が起こっています。不思議な現象自体、数多くあるという不思議な業界が美容業界なのですが、今回申し上げたいのはこういうことです。

 

「高い粗利益率」「低い粗利益額」との大きな矛盾です。

 

美容室の材料費はせいぜい売上の10%程度で、90%は粗利益です。高い粗利益率です。

病院や医院と同じような高い粗利益率ですが、その実、儲かってはいません。

なぜ儲かっていないのか、その理由は、粗利益「額」が低いからです。極端に低いと言っていい。

全国横断の会計事務所の組織であるTKCの最新データによれば、スタッフ1人当たりの粗利益額の平均は、たったの50万円です。50万円の付加価値しか社会に提供していないのです。

これでは儲かるはずがありません。

しかも労働分配率が平均で55%というのですから、50万円×55%で27万5000円の給料を支給しなければならないのです。

これではお店に利益は残りません。はっきり申し上げて、稼ぎの割には給料が高すぎるのです。

 

YouTubeデビュー!

 

まぁ、そんな「高い粗利益率」と「低い粗利益額」との大きな矛盾。その原因を分析するとともに、改善ポイントを解説したいのですが、じつは、ナント、すでにYouTubeで語っているのです。この私が!恥ずかしげもなく(笑)

 

www.youtube.com

 

 

美容室経営の傍ら画期的な商材を開発・販売する(株)ICTBグローバルの塩田社長と、私Suzu Masaのコラボです。表立って活動するのは控えていたのですが、この際です、とても重要なテーマだと思いましたのでシェアをさせていただくことになりました。

 

いきなりYouTubeに誘導して唐突かもしれませんが、このような理由から思い立ちました。ぜひ、ご視聴ください。そして高評価とチャンネル登録をぜひお願いします!

 

「生産性を高めるにはより賢く働くことが生産性向上の唯一の鍵である。」

ピーター・ドラッカー

 

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初出掲載:2020 年3 月19 日